静岡県看護協会は、平成29 年度より「地域連携の強化推進」事業活動を始めました。「領域が異なる看護職が、住民(患者)の生活の視点を持って在宅と病院の相互関係を図り、看取りまで切れ目のない看護が提供でき、地域包括の実現を目指すネットワーク構築を図る」ということを目的に事業を展開するのは現在27 団体です。
令和5~7 年度の3 年間では、地域住民と共に活動する事を目標に実践しており、この度、令和6 年度の活動報告を行いました。併せて、県民の皆様と医療・介護・福祉関係者が一同に集い健康に長寿社会を過ごす智恵を学んでいただくための講演会を開催しました。
第1 部 実践報告会
第1 部の実践報告会は、「看護職による防災対応・ACP(人生会議)活動を知ろう!」です。「人生会議」や「防犯対応」など地域の課題への取り組み報告がありました。

【第1部 実践報告の発表者】
ここいきサポートネットワーク伊豆(伊豆圏域)
代表 野中 美保子さん
生きるを支えるネットワーク(沼津市圏域)
代表 塩田 美佐代さん
お茶の香みらいく(牧之原市、吉田町圏域)
代表 八木 千乃さん
浜松市旧北区・天竜区看護介護職地域連携会議
代表 松下 君代さん
第2部 県民講演会
第2部は、県民講演会「もっと元気にくらそう!静岡県民」です。静岡社会健康医学大学院大学の田中仁啓氏から「心血管予防対策」、溝田友里氏から「食事の工夫で簡単に!筋力アップの秘訣」佐藤洋子氏から「歯みがきは裏切らない」と題してリレー形式でご講演いただきました。

(提供:静岡県看護協会)
会場には静岡県健康福祉部健康増進課、健康政策課、協賛企業による、健康長寿に関するブースも出展されました。
静岡県看護協会ではさらなる地域包括ケア推進のために、住民参加型活動をポイントに2年目!今回も団体の力で生活者の視点を取り込み ~いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護~ へと発展している姿を実感できました。これからも看護職は地域住民から信頼され県民の健康づくりに貢献する役割を遂行するために、実践を可視化し今後の活動展開を図ってまいります。