御前崎市の医療・介護連携の促進を図る取り組みである多職種連携推進会議「メディケアネットおまえざき」では、様々なテーマについて検討を行っています。その一つがACP(人生会議)です。ACPとは、アドバンス・ケア・プランニングの英語の頭文字の略称で、自分がやがて医療やケアが必要となった際に、どのような選択をしたいかについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、想いを共有する取組のことをさします。

令和6年度第2回のメディケアネットおまえざきは、「ACP(人生会議)って何?~顔の見える関係を目指して、みんなで一緒に考えよう~」を、令和7年1月31日(金)に御前崎市研修センターにて開催しました。

これに先立ち、令和6年10月25日(金)に行われた第1回では、講師によるオンラインレクチャーが行われ、市内の医療介護関係者約90名が参加しACPの基本を学びました。第2回である今回は、この学びを活かし、医療や介護の現場で働く参加者が日頃からどんなACPを心掛けているかについて語り合い、それぞれの立場から、今後の連携につながる取り組みを見つけるための話し合いを行いました。

【講師】まちの看護室り~ぶ 代表 番匠千佳子 様

コロナ禍で自粛していた集合型の研修が久しぶりに再開されたこともあり、約50名が集まった会場は、和気あいあいとした雰囲気に包まれ、それぞれのグループが意見を出し合い、病気や障がいがあっても安心して生活ができる地域づくりのために自分たちに何ができるかについて、とても前向きな話し合いが行われました。グループワークでは、本人や家族の意向を確認することや、気持ちの変化に寄り添うことが大事であること、また、連携の基礎となるものは「情報共有」であることを再認識することができました。

 

市作成の終活支援ノート「未来ノート」

活気あふれる全体発表の様子

 

 

 

 

 

 

参加者からは「この会場は、市民がこれからも安心してこのまちで暮らし続けることができるよう、ACPに取り組もうとする想いにあふれている。しかし、この会場を一歩出ると、まだまだ世間では浸透しているとはいいがたい。これからは専門職だけでなく、様々な職種、市民も交えたACPの実践が必要だと思う。」といった意見が出され、明日からのACP実践のあり方を考えるとてもよい機会となりました。

静岡県内各市町作成のエンディングノートを閲覧する参加者