静岡県医療ソーシャルワーカー協会では、静岡県公衆衛生活動費補助事業の一環として、令和5年度県民公開講座を昨年度末に開催しました。

ヤングケアラーとは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っているこどもをさします(こども家庭庁「ヤングケアラー特設サイト」よりhttps://kodomoshien.cfa.go.jp/young-carer/)。

今回の県民公開講座は、広く県民のみなさまがヤングケアラーについての知識を深め、当事者の思いを知っていただくこと、また、医療・保健・福祉関係者に対しては、ヤングケアラーに関する情報を共有することにより、利用者支援の質向上を図り、地域に貢献することを目的として開催しました。

講師には、静岡きょうだい会代表の沖 侑香里 氏を迎え、「ヤングケアラー 家族の介護を担う若者たち」と題し、ヤングケアラーについての知識、実際のケース、当事者たちの声、必要とされる支援等について、ご自身の経験も交えて分かりやすくお話をしていただきました。そして、参加者に対し、日々の業務や地域生活の場で、それぞれができることを考え、ヒントを得てほしいという思いを語ってくださいました。

Webを利用したリアルタイム配信だけでなく、YouTubeを活用したアーカイブ配信も行ったことにより、多くの方にご参加いただきました。終了後アンケートに回答くださった方全員から、講座の内容について「とてもよかった」「よかった」との感想が寄せられました。

医療ソーシャルワーカーはこれからも、ヤングケアラーを含む介護者を地域で支える専門職として、地域包括ケアシステムの深化・推進のために協力していきたいと思います。