「特例認定NPO法人f.a.n.地域医療を育む会」は、2009年10月から「地域医療を守り・育む」ために①市民の健康や医療への関心を高める事業 ②適切な受療行動が取れるための情報発信啓発活動 ③医療者がやりがい感を持ち、その力を十分に発揮できるための環境づくりへの支援事業 の3つの柱を立て行政や様々な機関・団体と協働しながら市民としてできる活動に取り組んでいます。
今年度はさらに、掛川市MONAC健康調査助成を受け、「養生サロン」という場を3回設けました。これは、住み慣れた地域で最後まで暮らして行くために、健康・養生・療養・介護について住民同士でつながり合い、日ごろ心配なこと・気にかかることなど自由に語り合ってみることを目指しています。今回は、2回目(2022年10月15日)の掛川東病院院長 宮地紘樹先生の在宅医療に関する話題提供と参加者による語り合いの様子について、ご紹介します。

 

2回目の「養生サロン」は、掛川東病院会議室をお借りし39名が参加しました。宮地先生から「暮らしを支える在宅医療」のテーマで、超高齢社会で生きていくための在宅医療の充実の重要性、最期まで自分らしくすごすために必要なこと(栄養・運動・仲間・つながり)、国内外の高齢社会を支える画期的な取り組み例、コミュニティホスピタルとしての掛川東病院の具体的な取り組みについて話題提供をいただきました。実際の介護用具体験もでき、その後、約50分間グループに分かれて自由に語り合いました。

参加者全員が「参加してよかった」との回答、「宮地先生のお話から、つながりの大切さ、今後の方向性を示していただいた、色々な人と交流できた、自分の思いを言葉にすることができた、皆が前向きであることがとても頼もしく、もっと地域に広めていきたい」という声が聞かれました。8割の方が、「このような会を続けてほしい」、理由としては、「病気に対する考え方が参考になった、これからの医療を考える上で様子がわかり良かった、元気が出てずっと参加を続けていくのが楽しみ」などが聞かれました。(2022年11月掲載)