静岡県医師会では、住み慣れた地域での療養を希望するすべての患者さんに対し、安心で質の高い在宅医療を提供できる体制の構築を目指し、令和5年度より「在宅医療スタート研修(入門編)」を開始しました。本研修では在宅医療未経験または経験の浅い医師を対象に、単なる知識や技術の習得だけではなく、地域で在宅医として継続的に活躍いただけるよう、研修修了後も地域で活躍中の在宅医がフォローを行っていくこととしています。また将来的には、本研修に関わった講師や修了者等からなる在宅医同士のネットワークを、県下全域に広げていきたいと考えています。今年度は県下全域より8名のエントリーがありました。
第1回研修会は、9月16日(土)に開催されました。
静岡県医師会副会長の挨拶、参加者からの自己紹介の後、4名の講師からの講義が行われました。
研修に参加した医師たちは、講義に熱心に聞き入り、疑問点について様々な質問を投げかけたり、研修終了後も互いに声を掛け合い交流を図る等、積極的に参加しておられました。
県民の47.2%が「人生の最期を自宅で迎えたい」と希望している(「静岡県地域医療に関する調査」2016年12月実施)というデータからも、今後ますます在宅医療のニーズは増加すると見込まれます。静岡県医師会では、県民誰もが最期まで自らが希望する場所で暮らすことができ、看取られるよう、必要な人材育成に取り組んでいきます。