「看看連携(かんかんれんけい)」とは、地域の看護職同士が対等な立場で信頼関係を築き、地域住民の医療や暮らしを支えるために、同じ目標を持って協働する活動をさします。(公社)静岡県看護協会では「看看連携を基盤とした地域包括ケア推進支援事業」において、医療・福祉分野の看護職のネットワーク構築を図っています。そのひとつ、富士宮市の「宮de看看ネットやってマス」では、富士宮市の領域の異なる看護職同士の連携の基盤づくりをはじめとする様々な活動を通じて、みなさまが安心して暮らしていくことができるよう、地域住民への貢献を目的に活動を行っています。

第22回を迎えるこの看看連携のつどいにおいて、ACP多職種連携シート「シズケア*ささえあい連携シート(愛称シズみんシート)」の活用紹介が行われました。会場となった会議室は満席となり、富士宮市の専門職の皆様の関心の高さがうかがえました。(シズみんシートの詳しい説明につきましては、シズケアサポートセンターホームページのトップ画面のバナーからご覧ください)。

シズケア*ささえあい連携シートの活用について報告

今回は、総合病院からスタートしたシズみんシートについての活用紹介でしたが、総合病院職員からは、「患者さんの退院前に行うカンファレンス(話し合い)は、病院内外から様々な専門職が出席するため、シズみんシートの開始に適したタイミングといえるだろう。活用することによって患者さんやご家族等の大切な想いをひろう機会にもなる」という意見がありました。参加していた地域関係機関職員からは、「シズみんシートを活用することで、患者さんのケアプランに活かすことができる。何より患者さん本人がシズみんシート活用を通じ、様々な専門職に関わってもらっているという安心感を持つことができた」という、病院退院後の様子も踏まえたフィードバックがありました。
今後の課題としては、「初期の事例としては良い取り組みだが、標準化・普遍化にはまだ課題がありそう」(地域関係機関職員)、「ツールの選択肢が多いので、どのツールが最適か見極めながらやっていく必要がありそう」(病院職員)といった意見があがりました。

連携会議の様子

活発な意見交換がなされました

今回のように、総合病院からの働きかけによってシズみんシートの活用をスタートさせることは、地域におけるACP(アドバンス・ケア・プランニング 通称:人生会議)の実践が、大きく推進する原動力となりえます。「いずれにしても地域の全体の力を借りて、継続看護の視点でこれからも成功事例を共有していくのが良いだろう」という参加者の声に、「宮de看看ネットやってマス」の関係者の皆様の団結力と、深い富士宮愛を感じました。