「在宅医療・介護連携コーディネーター」は、各市町の医療・介護関係者等からの在宅医療・介護連携に関する相談に対応し、地域の医療・介護連携のコーディネート機能を果たす役割を担っています。

9月11日(水)に令和6年度「在宅医療・介護連携コーディネーター情報交換会」を開催いたしました(参加者53名)。

コロナ渦が明けた昨年度からは、静岡県と共催とし、県下全域から会場へ参集いただき、市町行政職員とコーディネーター双方に参加を募り開催しています。

メイン講演として、伊豆市健康長寿課佐藤様より、厚生労働省委託事業である『令和5年度都道府県・市町村連携支援』を活用した内容ことについての報告がなされました。この事業は、モデル地域に選ばれた各地域が、地域課題の解決に向けてアドバイザーと共に考え、取り組みを行うもので、令和5年度に本県より応募し採用された伊豆市が実際に行った活動の様子が報告されました。「常に市民が主語となるような取り組みを目指すことが重要」「多職種の連携は大切だが連携をすることが目標となっていないか(連携は手段であって目標ではないため)」という話に、参加者の多くから共感する声が聞かれました。

次に、伊豆市が課題解決の検討のために活用したツールを用いて、「目指す姿⇒原因と対策⇒評価までの一連のプロセスを考える」グループワークを行いました。参加者各々が解決したいと考えている課題を、在宅医療・介護連携推進支援事業における「四つの場面(日常の療養支援・入退院支援・急変時の対応・看取り)」に振り分け、同じ課題意識を持つメンバーでテーブルを囲み、ディスカッションを行いました。

短い時間ではありましたが、県下の市町行政とコーディネーターが、所属や立場を超えて意見交換や情報共有を行うことができました。東西に長い面積を持つ静岡県は地域性に富んでおり、今回の研修で得た内容がそのまま市町の課題解決に直結する訳ではありませんが、好事例を参考に市町で在宅医療・介護連携推進支援事業を進めていくためのヒントが得られたとのコメントが多く寄せられ、次年度につながる会となりました。

会の〆は「しずおかエール」をみなさまで!