この研修は、地域のかかりつけ医がリハビリテーションの視点に立った診察を行うことで、患者の地域生活を支援することを目指し、県医師会が毎年実施しているものです。
4回目となる今年度は、口腔機能の衰えである『オーラルフレイル』をテーマに実施しました。

まず、東京都健康長寿医療センター 歯科口腔外科部長・研究所研究部長の平野浩彦先生から「高齢期の口腔機能を考える ~オーラルフレイルの視点から~」と題した講演をいただき、オーラルフレイルが低栄養を招きさらには全身状態や生存率にも影響してくることを解説いただきました。

地域リハ基礎研修
次に、「オーラルフレイルへの対応の実際」として、まず歯科衛生士で静岡県立大学 短期大学部 歯科衛生学科 森野 智子 先生から「口腔内の衛生保持と咀嚼機能の維持・向上」に関する説明をいただいた後、言語聴覚士で 地域リハビリテーション推進員でもある聖稜リハビリテーション病院 増田 純市先生から「摂食嚥下/構音機能の維持・向上」についての説明をいただきました。
受講後のアンケートでは、オーラルフレイルへの早期の気付きと関係職種との連携の重要性について、多くのかかりつけ医の先生から意見をいただきました。