第3回 函南町多職種連携研修会を実施しました。
今回のテーマは、【「シズケア*かけはし」を上手に活用しよう】です。
参加者は、74名となりました。今回の参加者は、行政や地域包括支援センターを中心に、「シズケア*かけはし」を活用している事業所が多数でした。
函南町では、「シズケア*かけはし」に登録しているものの、活用ケースが1件もない、登録していたが、活用もなく維持費もかかるので登録を解除したという事業所がいくつかあるのが現状です。半面、訪問看護ステーションの登録は84%、居宅介護支援事業所の登録は71%と登録率が高くなっています。実際に活用している事業所からは、便利であるという意見やチームを組むときに、登録のない事業所があると、かえって手間がかかるという意見があります。そのため、今回の研修は、よりよい在宅支援のため、「シズケア*かけはし」を周知し、登録事業所や活用できる事業所を増やしたいという思いで実施しました。
研修では、「シズケア*かけはし」でどんなことができるのか、「シズケア*かけはし」を活用するまでのハードルはなにか、実際に活用してどうだったのかなど、講座や座談会、グループワークを通しての意見交換を行うことで、みんなで考えました。
参加者からは、登録に料金がかかり、費用対効果を説明するのが難しい、病院内でも一部の部署しか存在を知らない、カルテと2度手間になってしまうなどの率直な意見や、関わる事業所が多くなればなるほどチームが組めると便利であること、登録時や登録後も活用が軌道に乗るまでは、サポートやフォローが必要であることなどさまざま意見が出ました。
活用を広めていくには、すでに登録し活用している事業所が登録はあるけれど活用していない事業所を積極的に巻き込んで活用し、登録や活用のサポートとして、気軽に聞ける場所やレクチャーしに来てくれるところが必要だと感じました。
日頃、多くのケースを抱えている中で、「シズケア*かけはし」を上手に活用できれば、少しでもスムーズに他事業所と連絡・連携がとれ、利用者さんや患者さんにとってもよりよい在宅支援が提供できると感じています。そのために、函南町地域包括支援センターでも、「シズケア*かけはし」の活用をしたい事業所をしっかりサポートしていきたいと研修を通して改めて実感しました。

ディスカッションの様子です。登壇者の皆さんから、貴重な意見を聞くことができました。

グループワークの内容を発表する場面。それぞれ、ざっくばらんに意見交換を実施しています。(2022.12.月掲載)