毎年開催している多職種による事例検討会は今回(2022年度)で5回目を迎え、賀茂地区3か所で行いました。
①2022年10月20日(木)東伊豆会場(東伊豆町保健福祉センター)
②2022年11月17日(木)西伊豆会場(西伊豆町保健センター)
③2022年11月29日(火)南伊豆会場(南伊豆町役場湯けむりホーム)

①<東伊豆会場> 事例は看護小規模多機能型居宅介護今井浜より
『在宅での看取りを通しての振り返りと今後の課題』
開設から1年が経過、事業運営する中での事業所内の多職種連携と法人内の一部事業所との連携を取り上げた珍しいケースでした。参加者は自身の勤める事業所に置き換え考えることで、グループワークではさまざまな意見が確認できました。
事例提供者は改めて自身の事業所、職場内の再考ができ、参加者は勤務する事業所を振り返る良い機会となりました。また、看護小規模多機能型居宅介護の業務や関係する事業所の関わりを知る機会となりました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

②<西伊豆会場> 事例は松崎町の特定相談支援事業所オリブより
『ご本人の希望する生活をどこまで叶えていくことができるか』
出来る限り生まれ育った自宅での生活を続けていきたいという希望をどこまで叶え、いつまで維持できるのか現在進行形のケース。在宅医療と福祉サービスの連携が必要で、将来的に在宅生活を継続していくことが難しい事例で65歳を迎える方の障害者支援に関する内容でした。
参加者からも障害者支援で障害者が65歳を迎えるにあたり、障害者サービスから介護保険サービスへ移行することで関係する事業所の関わりを知る良い機会となりました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

③<南伊豆会場> 事例はふれあい南伊豆ホスピタルの作業療法士より
『認知症のほか複雑な要素を持った病態の方の自宅退院支援』
多職種が6つに分かれグループで検討を進めました。「本人の能力」・「特性」を考慮した上で必要な周囲の支援は何か?を課題とし、複雑な要素(生活歴・精神疾患・退院後の住環境など)が絡んだ事例で精神疾患に関する専門用語の説明や検討時間が必要で、発表までに2時間では足りず、難しい事例でした。
参加者アンケートでは「精神疾患の事例はなかなか無いため勉強になった」「対象者の背景の推測・対応方法等、普段接することができない内容を知って大変参考になった」「職種によって考え方の違いがあり、多くの考え方を知ることができた」「今後も様々なケースの事例検討会を開催してほしい」といった感想をいただきました。
講師以下38名にご参加いただき、参加する職種も増えており、顔の見える関係は広がってきています。来年度以降も皆様からの要望をもとに検討会の開催を計画していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
最後に、講師・ファシリテーターを務めていただきました下田南伊豆主任ケアマネの会の皆様、ありがとうございました。(2023年1月掲載)