三島市では、公立中学校を巡回して看取りに関する出前講座を開催しています。高齢者のみならず若い世代にも関心を持ってもらいたい、そのためにはどうしたらよいか、という思いから始まりました。多くの人を自宅で看取っている医師が、高齢者医療の現状や課題を説明しつつ、在宅医療の場面などを写真で紹介しながら、孫世代の中学生に語りかける内容になっています。中学生が祖父母のこれからの人生を想像し、その思いを共有するきっかけになってくれればうれしいですね。

・・・講座を聴いた中学生の反応はいろいろです・・・                              *こういう話は初めて聴いたので良かった!                                   *おじいさん、おばあさんの今後の生活について考えるようになった!                         *最期まで家に居たいと思うけど、家族に迷惑をかけたくないとも思う!                      *亡くなる人といて、悲しくなったり、精神的にきつくなったりしないですか?                     *将来的に日本で安楽死が許可される可能性はありますか?                            *今の私たちにお手伝いできることはありますか?   などなど反響は多く面白いですね。

昨年は、全校生徒の前で話をすることができましたが、今年は各教室の電子黒板を通してリモートで開催しました。生徒の反応がわからず少し残念でしたが、中学生なりに感じ取ってもらえることを信じて、できる限り続けていきたいと考えています。(三島市医療介護連携センター)         (2021年4月掲載)