高齢者や障がいのある方など、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくりを目指し、地域包括ケアシステムおよび地域共生社会構築のため、関係機関と協力をしながら事業を推進している。高齢化率や高齢者ひとり暮らし、高齢者のみ世帯、老々介護や認々介護、8050問題を抱える世帯等複合的な支援が必要な世帯が増える中、在宅療養者を支援する体制の連携強化はより必要となっています。田方圏域では少子高齢化も進んでおり、県内でも上位となっている(伊豆市41.4%・伊豆の国市33.5%・函南町32.0%)だけでなく、医療・社会資源も少ない状況です。そこで、医療や介護・福祉の分野の垣根を越えた多職種の顔の見える関係づくりと、この地域に暮らす方々の『安心した暮らしづくり』に向け、医療や福祉を通じたまちづくりに対する多職種の相互理解と多職種の分野を活かし、志向することを目的とし、【医療と福祉の多職種勉強会】の開催に至りました。

第1回目となる今回は『医療・福祉の役割~持続可能な共生社会に向けて~』をテーマに、勉強会の主催である【伊豆保健医療センター】内科・総合診療科の清水啓介医師に講演をいただきました。その後、12のグループに分かれてグループディスカッションを行い、全体討論をまとめました。オンラインにより、医師・歯科医師・薬剤師・歯科衛生士・ケアマネジャー・医療機関(総合病院)の相談員・デイサービス事業所等の介護職員・地域包括・行政等、約80名(全62端末)からの参加がありました。

勉強会終了後、【医療と福祉の多職種勉強会】Facebookグループを開設し、グループ参加を呼び掛けています。また、Facebookだけではなく、メーリングリストやFAXリストも作成し、Facebookグループへの参加者及び、登録いただいたメールやFAXなどの連絡先には、①勉強会の動画配信②勉強会の最新情報や開催概要の案内③医療や福祉・地域に関わる情報が発信されています。Facebookグループでは、多職種連携に関する情報を得らえるだけでなく、グループ内の交流も図れるなど、医療や介護・福祉の分野の垣根を越えた顔の見える関係づくりを進めています。当勉強会は今後、2か月に1回(偶数月の第3月曜日)に定期的に開催され、話し合いテーマは参加者等からも募っていく予定です。                           (2021年9月掲載)